❖お知らせ

2017-11-20 17:00:00

11月も終わりに近づき、急に冬のような寒さがやってきましたが

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

ご報告がだいぶ遅くなってしまいましたが、いつもお世話になっております

花想容のお客様と共に11月8日、埼玉県八潮市にあります

蛙印染色工芸さんにお邪魔して、藍染めの過程を見せて頂きました。

白生地、型紙.jpg  糊置き.jpg  型置き.jpg 

まずは、型染めの職人さんのお仕事を拝見させていただきました。

長さおよそ三間半の樅の一枚板に生地を張り、40センチくらいの大きさの型紙を置いて

色のついた糊をムラにならないよう均一に置いていきます。

簡単そうに見えますが、均一に糊を置いていくのは難しくかなり根気のいる作業です。

すくも.jpg  藍甕.jpg  染め上がり反物.jpg

続いては、藍染めの様子を拝見させて頂きました。

工房をご案内してくださいました大澤さんがお持ちになっているのが、すくも藍です。

徳島県で焼かれた甕の中にすくも藍と灰汁と熱湯を入れて藍がアルカリになるように攪拌していきます。

藍がアルカリになったところで、石灰と日本酒を入れて発酵させます。発酵させると液の表面に泡のような

藍の華ができます。一日数回空気に触れるように液を攪拌しながら、石灰、灰汁、ふすまを煮込んだものなどを入れて

藍染に使用できる液体を作っていくそうです。

藍の状態をにおいや、藍の華の具合や、実際に味わって確認し、状態のよい元気な藍で染めていくそうです。

人間と同じく、ちょっと疲れた藍は染めのお仕事はお休みし、栄養をとり休息するそうです。

実際に染めてみると染め上がりの反物は緑色ですが、空気に触れるにつれてだんだんと青色にかわっていきます。

この染めを何度も何度も繰り返し深い藍の色のお着物が出来上がります。

着尺3反.jpg   藍染小紋.jpg

最後に実際に藍で染められたお着物を拝見させて頂きました。

1点、1点藍の色が違いうっとりする時間でした。

右の写真は夏のお着物。暑い夏の時期に藍のお着物で颯爽と街を歩いてみたいですね。。。

 

灰汁発酵建て藍染めには防虫、消臭、殺菌効果があり、また年数が経つにつれて藍の色が変化し、

落ち着いた深い色になっていくそうです。

近年では、インディゴを使用して手間もコストもかからず濃い藍色を染めることができますが

灰汁発酵建ての藍染めは化学薬品を一切使わず、自然からとれる原料を使用しているので

自然にも人間にも優しいそうです。

職人さん方の妥協しない、手を抜かない姿勢、そこから生み出された作品の美しさに魅了されました。

私もいつか藍染めのお着物が着られたらいいな・・・