❖お知らせ
昨年1月に袴のお稽古をしていた方から、今年の成人式にお嬢様にお振袖を着せてあげたい・・・と
ご連絡を頂き、11月末から振袖のお稽古をしておりました。
袴の着付けの時に基本的な着付け、補整の仕方や重ね衿をキレイに添わせる方法などをお稽古しましたので、
今回のお稽古では、振袖の着付けでやはり一番難しい帯結びを重点的に練習しました。
最近の振袖の帯結びは、文庫、立て矢、ふくら雀といった古典的な帯結びは少なく、
帯の長さがたっぷりあることもあり、ハネをたくさん作って豪華な帯結びが多く見受けられます。
しかし、どんな帯結びも基本は変わらず、ヒダをしっかりとり、ハネをきちんと整えること、
枕がきちんと結び目の上にのって背中につくこと、全体のバランス・・・
帯結びが複雑になると何となくごまかせてしまいそうな部分もありますが、一つ一つのポイントを
丁寧に仕上げることで、バランスよくしっかりとした帯結びができると思います。
さて、今回お稽古されたお母さま。お着物が大好きで装束の着付けも習われており、
お着物のリメイクなどもされているそうです。
来週お嬢様がお召しになるお振袖は、京都のご実家の近くで見つけられたという紅型の振袖。
半衿はもともと半巾帯だったそうです。
お振袖にぴったりの重厚感ある半衿、振袖がきりっと引き締まりますね。
華やかなお着物に負けないように、重ね衿も赤と黄色の2色。
やはり20歳のお祝いのお振袖は華やかに装いたいものですね。。。
お裁縫の腕をいかして、バックは今から作られるのだとか・・・
お母さまの心のこもった成人式の装い、楽しみですね^^
写真はトルソーにお着付けしたものですが、最後のお稽古は実際にお嬢様にモデルになって頂いて
お着付けしてみました。
初めてお振袖に袖を通したお嬢様も、「お母さん、大丈夫?ちゃんと覚えてる?」など
お声かけしながら、思ったよりも苦しくなかったと、ニッコリ^^
トイレの行き方や、歩き方、長いお袖をどうしたらいいか・・・
など、お嬢様も当日きれいな姿でいられるように所作をお勉強。
どうしたら着崩れが少なくなるか、着ている本人の努力も必要だったりします。
母娘の力を合わせて、苦しくなく着崩れなく、ご家族にとって生涯忘れることない素敵な一日になりますように・・・