❖お知らせ
新年、明けましておめでとうございます。
2018年東京は暖かくおだやかなスタートとなりましたね。
2017年は不安定な天候が続き、なかなかお着物を着る機会が
なかったですというような声も多く聞かれましたが
果たして2018年はどんな1年になるでしょうか。
皆様にとって良い1年になりますように・・・
今年も宜しくお願い申し上げます。
早いもので今日で2017年も終わりですね・・・
今年の5月にホームページをアップして約半年が経ちました。
目白の花想容さんでのお稽古の他に、今年は新たにきもの青木さん世田谷店でも
着付け教室をさせて頂くことになりました。
一年を通してブライダルのお着付けにも携わり、また今年は利き酒の会や、市田邸でのイベントなど
新たなことにチャレンジさせて頂き、素敵な出会いもたくさんありました。
ご協力して頂きました皆様、本当に有難うございました。
皆様にとって2017年はどんな1年でしたでしょうか。
来年はもっと皆様と着物の楽しさを分かち合っていかれればよいな・・・と思っております。
2018年が皆様にとって素敵な1年になりますように。。。
12月も終わりに近づいた頃、お正月にご実家でお子様に着物をきせて
おじいちゃん、おばあちゃんに見せてあげたい・・・というご要望がありまして
ご自宅にお邪魔して、お母さまにお着付けを伝授させて頂きました。
お嬢様が以前お着物を着られた時は少し苦しかったようですが、肌着の上にタオルと綿花で
少し補正をしたところ、今回はあまり苦しくなかったようで、お二人ともモデルさん頑張ってくれました。
お子様の着付けというと何となく補正を省いても着せられるような気がしてしまいますが
着崩れを防ぐだけではなく、着心地のよさにもつながりますよね・・・
改めて補正の大切さを実感しました。
お母さまもこの日のために12月はお着物で過ごすことが多かったそうで
長襦袢、お着物はあっという間に着せられるようになりました。
帯結びは10歳のお姉さまは立て矢、7歳の妹さまはふくら雀をアレンジしてみました。
どちらも変わり結びの代表的なもので古典的な帯結び方になりますが
今回はお召しになるお着物の古典柄で、安定感がありとてもかわいらしかったです^^
正統派でとてもかわいらしいお姫様ですね^^
今回は12月ということもあり、お忙しく1日での短期のお稽古となりましたが
お母さまもモデルのお子様もとても良く頑張って頂き、1日で変わり結び2種類結べるようになりました。
お正月にお母さまとお子様と3人でお着物を着られるそうです。
お稽古の様子を優しく見守ってくださっていたお父様もいつか一緒にお着物で過ごして頂けたらいいな・・・
皆さまも来年のお正月はお着物で過ごしてみてくださいね・・・
10月の市田邸でのイベントでご一緒させて頂きました
平井澄園先生が第39回東京書作展にて大賞を受賞されました。
おめでとうございます・・・
今回はお着付けのお手伝いをさせて頂きました。
書作展初日は受賞パーティーに参加されるとのことで
華やかにボルドーの帯締めを・・・
会場にいらっしゃる時は、濃い茶色の帯締めでビシっと決めて頂きました。
同じお着物と帯でも帯締めが変わるだけでだいぶ雰囲気がかわりますね・・・
平井先生とも、お洋服でいうところのベルトを変えて印象をかえるような感じかしら・・・と
お話しました。
お着物の楽しさはこのあたりにあるかもしれませんね。。。
私も東京書作展の会場にお邪魔させて頂きました。
書道の展示会場は初めてでしたが、様々な書体や紙の質感、墨の色や滲みなど
実際にみてみるとそれぞれの作品から伝わってくる思いがたくさんあり刺激を受けました。
私が筆を持つのは年賀状を書く時くらいですが、もう少し身近になったらいいな・・・
と、思いました。
墨をするときのあの匂い・・・とても落ち着きますよね。
12月2日(土)まで東京都美術館 1階 第1~4展示室にて平井先生の書を拝見できますので
是非、ご覧になってください。
11月も終わりに近づき、急に冬のような寒さがやってきましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか。
ご報告がだいぶ遅くなってしまいましたが、いつもお世話になっております
花想容のお客様と共に11月8日、埼玉県八潮市にあります
蛙印染色工芸さんにお邪魔して、藍染めの過程を見せて頂きました。
まずは、型染めの職人さんのお仕事を拝見させていただきました。
長さおよそ三間半の樅の一枚板に生地を張り、40センチくらいの大きさの型紙を置いて
色のついた糊をムラにならないよう均一に置いていきます。
簡単そうに見えますが、均一に糊を置いていくのは難しくかなり根気のいる作業です。
続いては、藍染めの様子を拝見させて頂きました。
工房をご案内してくださいました大澤さんがお持ちになっているのが、すくも藍です。
徳島県で焼かれた甕の中にすくも藍と灰汁と熱湯を入れて藍がアルカリになるように攪拌していきます。
藍がアルカリになったところで、石灰と日本酒を入れて発酵させます。発酵させると液の表面に泡のような
藍の華ができます。一日数回空気に触れるように液を攪拌しながら、石灰、灰汁、ふすまを煮込んだものなどを入れて
藍染に使用できる液体を作っていくそうです。
藍の状態をにおいや、藍の華の具合や、実際に味わって確認し、状態のよい元気な藍で染めていくそうです。
人間と同じく、ちょっと疲れた藍は染めのお仕事はお休みし、栄養をとり休息するそうです。
実際に染めてみると染め上がりの反物は緑色ですが、空気に触れるにつれてだんだんと青色にかわっていきます。
この染めを何度も何度も繰り返し深い藍の色のお着物が出来上がります。
最後に実際に藍で染められたお着物を拝見させて頂きました。
1点、1点藍の色が違いうっとりする時間でした。
右の写真は夏のお着物。暑い夏の時期に藍のお着物で颯爽と街を歩いてみたいですね。。。
灰汁発酵建て藍染めには防虫、消臭、殺菌効果があり、また年数が経つにつれて藍の色が変化し、
落ち着いた深い色になっていくそうです。
近年では、インディゴを使用して手間もコストもかからず濃い藍色を染めることができますが
灰汁発酵建ての藍染めは化学薬品を一切使わず、自然からとれる原料を使用しているので
自然にも人間にも優しいそうです。
職人さん方の妥協しない、手を抜かない姿勢、そこから生み出された作品の美しさに魅了されました。
私もいつか藍染めのお着物が着られたらいいな・・・